自分のペースだと、過去にできなかったことも意外に楽しくできたりする。

最近、急にハマってしまったものがあります。

それは、ある分野の本を読むこと。
っていうか、今はある人の本を読みあさっています。

でも、私、元々、本が読めないんです。

自分に興味のある本で、自分でこれ読みたいなと思った本は
読めるんですよ。
だから、ハーブやアロマの本であったり
健康に関する本なんかは読んできたんですが、
そうではない本って読めないんですよね。

例えば、小説みたいな本とか・・・
よほどのことがなければ読めません。
エッセイだと、読めるものと読めないものとがあったり
なので、〇〇論みたいな小難しい本は読めません。

あと、人から「この本良かったから読んでみて~」と渡された本とか
オススメされた本は、ごめんなさい。読んでません。
っていうか読めないんですよね。
だって、その本が良かったのは、あなたであって、
私にとっては違うよね。

さあ、本を読もう!と本を開いて数ページ読んでも
読めない本だと、全く読んだことが頭に入ってこないので
そんな私が、今、本を読んでいるっていうのがとても珍しいことなんです。

とは言っても、元々本が読めないので、
よく本好きな人が
「本読んでたら、もうこんな時間になっちゃってた~!」とか
「私は一日に1冊、本を読むんです」
って言ってたりするけど、そういうことは全くないんです。

本を読みだして、15分とか20分とかすると
休憩というか、家事したり、パソコンやスマホをごそごそしたり・・
そうやっている間は、読んでいる本のことで頭はいっぱいで
次はどんな展開になっていくんだろう~?とウキウキしていて、
だからといって、また本を読みだしても、15分とか20分しか読めないので・・・

ってな感じではあるので、1冊の本を読むのに
結構、日数は掛かるんだけど、それでも、今読んでいる本、
めちゃくちゃ面白い!!
そして、読んでない時間に、次はどんな展開になるのかな~?と
ウキウキしているのも、これまた楽しい!

そんなことをしていると気づいたんですよね。

私、昨年の10月ぐらいから近所の山へよく登るようになりました。
今はこの暑さで山登りはお休みしていますが、
また暑さが落ち着いたら、山登りができるように
今は、毎日、近所をウォーキングしています。

この山登りも、元々は私にとっては、すごく嫌なこと。
やりたくないこと。
できないと決めていたことなんですね。

私が子どもの頃、よく親に連れられて、近所の山へ登っていました。
本当は、行きたくないけれど、行っていたんです。
なので、私の中では、「山登り=苦痛なモノ」になっていました。

そんな私が結婚して、子どもが生まれ
子どもが小さい時にも、近所の山へ登ったことがありました。
子どもってとっても元気で、走って山へ登っていきます。
なので、それについて歩くのは大変で、
「山登り=苦痛なモノ」にやっぱりなっていました。

ところが、子育てもひと段落して
一人である時、近所の山を登ってみました。

一人だと、どんなペースで登ってもよくて、
自分が休憩したい時に、好きな場所で好きなタイミングで休憩をして
自分のペースで、気ままに歩けたことで
「山登りって面白い!山登りって気持ちいい!」
と思えるようになって、それから、山登りに行くようになったという訳なんです。

そんな風に考えてみると
今、本を読んでいる私も、自分のペースで気ままに読んでいるから
楽しんで読めているのかもしれないなと思ったりしています。

そうそう、小学生の時って、学校に行くと朝読書の時間があって
その時間は「本を読まなければいけない」時間でした。

子どもの頃って、家で本を読むのは、
夏休みに読書感想文を書かなきゃいけないから、読まなくちゃいけない本だったり、

「本は、読まなきゃいけないものだよ!」と言われて、
読みたくもない伝記みたいな本を読まなきゃいけないことだったり

本を読むっていうのは、静かな場所で、
ゆっくり読むものっていうことが常識だと教育されていたり

でも、自分のペースで読むと、案外、私も本、読めるんじゃん。
と、最近はそんな自分に気づいています。
そんな自分に気づくのも、なかなか面白い発見です。

自分が知らない自分も、まだまだいるんだなと、
こうやって本を読む時間が楽しい時間になると、その先の自分は
どんな自分になっていくんだろう?
そんなことまでが楽しくなっています。